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市民インタビュー

東京から別子山に一家で移住

新居浜市地域おこし協力隊 柳生明良 やぎゅうあきらさん

妻・麻衣(まい)さん、長女・柚来(ゆずき)さん・長男・隼平(じゅんぺい)さん

 2021年12月に「新居浜市地域おこし協力隊」として別子山に着任した柳生さん。東京都出身で、元小学校教員。妻と子ども2人とともに別子山に移住。現在は獣害対策やジビエ料理の利活用の開発とあわせて、YouTubeで別子山の暮らしを発信している。「魅力がいっぱいの別子山をアピールしたい」と活動する柳生さんの想い。

東京生まれ、東京育ちの柳生さん。「将来は地方に移住して、のんびり暮らしたい」という夢を持ちながら、都内で教員として働いていた。その生活を一変させたのが『新型コロナウイルス』。学校の休校や企業の休業、東京での生活が窮屈に感じはじめた。そこで「地方移住は将来ではなく今行こう!」と一念発起。地域おこし協力隊として、別子山に移住することを決意した。

地域おこし協力隊として、柳生さんが一番重視していたことは子育て。別子山地区は人口約130人ほどだが、保育園、そして小中学校の教育施設がある。子育てしながら活動をしていくには、別子山の環境が最適だった。

別子山に着任して最初の印象は「とにかく気持ちがいい」と柳生さん。青い空と緑、そして澄んだ空気。「都会の喧騒から離れ、日々心穏やかに暮らせていることが何よりも楽しい」と話す。移住して一番よかったのは、重視した子育ての環境。別子小学校には、今年柳生さんの長男・隼平くんを含む3名の新入生を迎え、全校生徒は8名に。先生と生徒の『ほぼマンツーマンでの授業』により、新3年生になった長女・柚来さんは別子山に来てから集中して学ぶことができ、学力は格段に上がったという。さらには多くの地域住民と顔見知りとなり、人とのコミュニケーションをたくさん取ることができるように。東京では「声をかけてくる人には近づかない」という決まりごとだったが、別子山ではまったくの真逆。「子どもがのびのびと暮らせる。子育て環境には最高」と柳生さん。

地域おこし協力隊としては、年々増える獣害被害の対策を担当。将来、食料不足が危惧されている今、柳生さんも「自分たちの食料は自分たちで賄えるようになりたい」と狩猟に興味を持ちはじめた。「罠をかけ、動物をさばくことにはまだ慣れていないが、命をいただくことに今まで以上に感謝できるようになった」と話す。狩猟は地域の人から指導を受け、今後は獲れた肉を使ったジビエ料理なども開発する予定。

そんな柳生さんが取り組むのは古民家での暮らし。現在は別子山の公営住宅で暮らすが、築200年超の古民家を別子山で借りることができた。しかし空き家となって20年以上、とても人が暮らせる状況ではなく時間の許す限り『片付けと掃除』の日々。江戸時代の書物が出てきたり、いつから漬けられていたか分からない梅干しが出てきたり…。

しかし、「こんな経験はない」と古民家再生の模様をYouTubeに投稿。約3カ月で登録者は1,000人を超えた。現在は片付けもほぼ終わり、宮大工さんとともに改築の段階に。協力隊の着任中に古民家再生をやり遂げ、任期満了後も別子山での永住を決意している。別子山には歴史が詰まった古民家がまだたくさん残っている。柳生さんの活動模様を見て「別子山の空き家再利用に1人でも多くの人が興味を持ち、人が集まる別子山になったらいいな」と話す。

6月には、妻の麻衣さんが3人目の子どもを出産予定。古民家再生の様子をYouTubeで視聴しつつ、5人になる家族の暮らしと、子どもたちの成長も見守っていきたい。

フリーペーパーHoo-JA! 2022年4月23日号 掲載

YouTube「限界集落で暮らす」

https://www.youtube.com/channel/UCDUjbO6ohiwZLFPGg9b5dOg

 

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