裕司さん:
僕は静岡県出身で、職業は天文の学芸員です。
大阪府や福井県の博物館で働いてきましたが、転職を機に、福井から新居浜へ来ることになりました。
学芸員は全国のどこで募集があるかわからないのですが、新居浜市にある愛媛県総合科学博物館で求人があり、そこで採用されたため、妻とともに移住しました。
綾美さん:
私は栃木県の出身です。
看護師として働いた後に転職し、博物館のスタッフをしていました。
福井でプラネタリウムの仕事をしているときに現在の夫と出会い、結婚。
新居浜への移住にあたり退職し、今は専業主婦をしています。
綾美さん:
旅行が好きなのですが四国には行ったことがなかったので、「一体どんなところなんだろう?」と少しドキドキしていました。
裕司さん:
移住が決まってからは、『新居浜Life』をはじめ、インターネットで新居浜市の情報収集をしていました。
“市民の3分の1が県外出身者”というデータや、“風通しの良いまち”という評判を目にして、「本当に風通しが良いのかな?!」と思っていました(笑)。
僕はそれ以前も仕事に伴って転居をしてきたので、不安よりも、未知の場所に行くワクワク感のほうが大きかったですね。
綾美さん:
とにかく野菜が安いことに驚きました!
スーパーの数も多くて、そのほとんどに産直コーナーがあるので、出来るだけそこで買うようにしています。
安いだけでなく新鮮で美味しくて、毎日の料理が楽しくなりました。
裕司さん:
僕は、新居浜の方々が “外の人” を全く意識していないことに拍子抜けしました。
これまで住んだ地方都市では、「どこから来たの?」「どこの人?」とよく聞かれていましたが、新居浜では聞かれたことがありません。
みなさん、優しくて親切な方ばかりです。
綾美さん:
新居浜は海と山が近く、自然を身近に感じられることも魅力です。
夫婦ともに地方出身者なので、やはり落ち着きますね。
裕司さん:
僕は工場夜景が好きなので、新居浜の工場群も気に入りました。
夫婦共通の趣味のひとつが写真を撮ることなので、国領川(こくりょうがわ)の河川敷に妻と行き、散歩しながら夕景や夜景を撮影して楽しんでいます。それから、自転車道が整備されているのも気に入っています。
新居浜に来て数カ月は自転車が移動手段でしたが、どこへ行くにも走りやすい。
夫婦でサイクリングも楽しんでいます。
裕司さん:
自然を身近に感じながら快適に暮らせることです。
新居浜はコンパクトで、とても住みやすいと思います。
綾美さん:
新鮮な野菜を食べる機会が増えたことです。
移住を機に専業主婦になり自炊が多くなりましたが、野菜が安いので助かります。
地魚も豊富なので、これからもっと料理に挑戦したいです。
裕司さん:
溶け込もうと努力しなくても普通に暮らせるのが、新居浜のすごいところかもしれません。
強いて言うなら、これから地域のイベントに積極的に参加していきたいと思っています。
僕は新居浜に来てから地元産の柑橘を使ってジャムを作っているので、そういった手作り食品をおすそ分けしながら地域の方とコミュニケーションをとってみようかな、とも考えています。
綾美さん:
新居浜へ引っ越した直後にコロナでステイホームの時期になってしまい、専業主婦の私は、まだ地元の方との接触がほぼゼロなのですが…(笑)。
私も、行きたい場所やイベントが色々あるので、早く行ってみたいです!
マイントピア別子に行きたいし、まち歩きしながら写真を撮る「ニイハマ写真部」にも参加したい。
新居浜には素敵なカフェや面白そうなイベントが沢山あるので、好きなお店や場が見つかれば、そこで気の合う人に出会える気がします。
綾美さん:
新居浜は、ゆっくり、のんびりと暮らせるまちです。
地方都市の中では、まち全体のセンスが良く、新しいことや刺激が多いと感じます。
市の取り組みやPRの仕方も、自由で開放的な印象。
市役所も雰囲気が明るく、対応が早いことに驚きました!
裕司さん:
新居浜は気候もとても良く、僕が今まで暮らした地域の中でいちばんです。
晴れの日が多いので、朝起きて窓を開けるだけで、前向きな気持ちで1日をスタートできますよ。
豊かな自然に抱かれてマイペースに生活でき、自分の感度が上がるのを感じます。
それを刺激するモノ・コトが豊富にある新居浜は、 “感性が磨かれるまち” だと思います!
僕は千葉県浦安市で生まれました。
両親が新居浜出身だったので、幼い頃に家族でこちらへ戻り、高校卒業まで市内で暮らしました。
その後社会人になってから7年の間は、香川県で外食産業の企業に勤めたり、長野県で農業をしたり、石川県で民泊ベンチャー企業で働いたりと、様々な仕事を経験してきました。
金沢でゲストハウス運営の仕事をするうちに、事業活動を通して魅力的なまちを作ることに強い興味を持ちました。
昔から「いつか新居浜で独立したい」と考えていたため、今が帰る時だと思い、2019年にUターンしました。
現在は市内にある製造業の会社に勤めながら、僕のような若い世代がもっと新居浜の生活を楽しめるように、僕なりの“まちづくり”に取り組んでいます。
ー具体的にどういった活動をされているんでしょうか?
94年生まれの地元の同級生たちと「編集者集団 94n(きゅうじゅうよん)」を立ち上げました。
若者たちにとって新居浜がより楽しいまちになるように、まちを編集していこうという団体です。
今は新居浜のサッカークラブ「レベロニッソNC」のブランド作りや広報をしたり、市と共に若い世代向けの参加型トークイベント「新居浜みらい会議」の企画運営をしたりしています。
僕の目標は10~20年後に、地元の若い人たちが面白いことややりたいことに挑戦できる場を作ることです!
約7年ぶりの帰郷でしたが、なじめるかどうかについては、不安は特にありませんでした。
ただ、田舎に帰ったら刺激がなくなって、仕事の能力も含めて自分の成長が止まってしまうのでは…という懸念はありました。
「面白い仕事や人に出会えるのかな?!」という心配はしていましたね(笑)。
僕は地元をもっと楽しくしたくて帰ってきたので、以前住んでいたときとは異なり、新居浜のあらゆることを深く知りたいと思うようになりました。
歴史や人物、地域に関する由来など…。
学生の頃は田舎で退屈だなあと思っていましたが、今はどの道を通っても、何を見ても面白い。
「これはなぜ、ここに、こんなふうにできたんだろう?」と、背景を探るのが楽しいんです。
また、近年の移住促進に対する市の取り組みや、駅前にできた総合文化施設(あかがねミュージアム)、そして僕と同じように「新居浜を楽しくしたい」という思いを持つ若い人たちと出会ったことで、新居浜は変わろうとしていると感じました。
昔よりも前向きなまちになったな、という印象です。
小学生の頃から何度も練習や試合をしてきた、新居浜市営サッカー場「グリーンフィールド新居浜」です。
サッカークラブの運営に関わるようになって久しぶりに訪れたとき、学生から社会人までみんなが生き生きと楽しんでいる姿を見て、改めて“お気に入りの場所”になりました。
ここでボールを追っていた子どもの僕が大人になって帰ってきて、今の子どもたちのために活動しているのが感慨深いです。
自分の想いを繋いでいっている場所のように感じています。
特に意識したことがないですね…。
意識する必要がないってことかもしれません。
家族や地元の友人たちは「ああ、帰ってきたん」って感じで、何でもない雰囲気で受け入れてくれたのがありがたかったです。
何も努力してませんが(笑)、初めて出会う方々もみんな温かく接してくださってます!
何か新しいことをすると、まちで最初のモデルを作れます!
都会と比べれば、新居浜には価値観の多様性やモノの豊富さはないかもしれません。また、移住先としてもっと人気があるエリアもあるでしょう。
でも、そういう所には既にいろんな人が来ていて、都会や地方都市でされているような面白い取り組みも、もう誰かがやっていることが多い。
いっぽう新居浜には、まだ一番乗りでやれることがいっぱいあるんです。
新居浜はいい意味で市民の特徴があまりなく、「この土地に住んでいるから、こう」という慣習や制約が少ないと思います。
地方だけど周囲を気にしすぎることなく、やりたいことができる。
まちがあって、その中に自分がいるのではなく、自分がいて、その後ろにまちがあるイメージです。
移住先の環境から何かを与えられることを求める人ではなく、
移住先の環境にとらわれず自分から挑戦したいことがある人に向いているのではないでしょうか。
自分がめざすライフスタイルを実現し、貫いていけるまちだと思います。
ルーカスさん:
妻とはオハイオ大学で出会い、当時からふたりとも日本に住みたいと思っていました。卒業後に結婚し、オハイオ州シンシナティで短期間のアルバイトをしていましたが、やはり日本に行きたくて。
セレストさん:
日本はアメリカと比べて歴史が古く、神社や寺が至る所にあり、神秘的に感じます。山が美しいのも、とても魅力的。2016年の夏に一度、京都と広島に旅行に行き、日本に住んでみたいという思いが強くなりました。
ルーカスさん:
まずはアメリカで日本の仕事を探そうと思ったところ、妻が先に、香川県に本社がある英会話スクールの仕事を見つけました。とにかく日本に行きたいと、2017年に夫婦で来日。香川県で1週間ほど研修を受けた後、勤務先が新居浜教室に決まり、移住しました。
現在はそのスクールで、妻は大人対象の英語教師、僕はパートタイムでビジネス英語のインストラクターをしています。
セレストさん:
ありませんでしたね。日本人は親切で、優しくて、礼儀正しいと知っていましたから! 少しだけ不安だったのは日本語での会話ですが、夫が堪能なのでフォローしてくれています。
ルーカスさん:
新居浜に住むと決まって、Googleマップで見てみたときは、お店はあまり無いのかな?と思いました(笑)。そして新居浜に来て、タクシーの運転手さんに「新居浜はどんなまちですか?」と聞いたときも、「田舎やねぇ」と言われて。
でも、実際はカッコいい場所、素敵な場所がたくさんあります!新居浜太鼓祭りも素晴らしい。
セレストさん:
私たちにまだ赤ちゃんはいませんが、新居浜はどこに行っても病院、役場、公園があって、子どもが安全に暮らせるイメージ。家族で新生活を始めるのに良いまちだと感じます。
ルーカスさん:
日本の都会は人が多すぎて少し苦手なのですが、新居浜は中くらいの都市のイメージ。地元の人は田舎と言うけれど、カフェやレストランが充実しているし、飲み屋街もあってナイトライフも楽しめる。自然に抱かれて行うアクティビティも豊富で、退屈することがない。新しい楽しみ、友達、生活と出会える、ポテンシャルを感じるまちです。
セレストさん:
新居浜はとても快適。アメリカにいた頃は、たくさん働いても見合った給料がもらえなかったけれど、こちらに来てからは効率的に仕事ができています。日常的に散歩やハイキングに行き、自然を楽しむ余暇が十分に持てることも満足しています。
ルーカスさん:
新しい友達がたくさんできたこと。新居浜に来てからすぐ、友達が大勢できました。ここは外国人が多くないので、外国人同士の結束が強くて。一人と友達になると、その人の友達みんなと仲良くなれます。アメリカ、インド、イギリス、オーストラリア、フィリピン…。あっという間に交流が広がりました。
セレストさん:
家に閉じこもっていないで、とにかく外に出ることですね。大きなまちと比べると外国語を話す人が少ないので、最初は不安かもしれませんが、自分から挑戦していかなくては何も始まりません。
ルーカスさん:
その通り。まずは、外国人を見かけたら必ず挨拶して、どんどん友達になっていくこと。 親切に話しかけてくれる市民の方も多いです。外国人に興味を持ってくれる方とは仲良くなれることが多いので、出会ったその晩に飲みに誘っています!
ルーカスさん:
新居浜は外国人観光客が多くないので、外を歩いていても、観光客ではなく「市民」として見てもらえます。これは想定外のメリットでした。店員さんなど、まちの人もみんな優しいですよ。
セレストさん:
新居浜は子どもを中心にした、とても住みやすい場所だと感じます。自然も豊かで、身近にいろいろな楽しみがある。
私たちは今や、外国にいることを忘れてしまうほどなんです。ずっと日本にいられるなら、ここに住み続けたい。
私は奈良県出身で、京都の大学を卒業後、東京のIT企業や大阪の制作会社で主にゲーム制作の仕事をしていました。大阪で働いているとき、新居浜出身の現在の夫と縁があり、とんとん拍子に結婚が決まって。当時私は大手ゲーム会社でゲームディレクターとしてばりばり稼いでいたので、結婚後も大阪に住むか、彼がいる新居浜に移り住むか、ふたりでしばらく協議しました。もし大阪に住むなら私が稼ぎ頭で、夫は主夫になるつもりでした。
でも、私の仕事がどこにいてもできるものだということと、もしかしたらいずれ妊娠や出産でビジネスの第一線にい続けるのが難しくなる可能性をふまえて、新居浜に行こうと決めました。彼は新居浜で正社員として働いていたので、私は大阪の会社を辞め、新居浜でフリーランスとして活動を始めました。
知り合いが誰もいないところへ引っ越すのは、やっぱり不安でしたね。ずっと都会暮らしだったので、どのくらい利便性が失われるのかも心配でした。車の免許は持っていましたが、ペーパードライバーだったので、車社会のまちに住む不安もありました。
仕事については、以前の勤務先から外注される仕事が確保できていたことと、Web制作やライティング業務ならクラウドソーシングで稼げると思っていたので、そんなに心配していませんでした。もしフリーランスで生活が難しくなったら、どこか企業に勤めて、Web部門を作って一からやればいいや!と、楽観的でしたね。
田舎すぎず都会すぎず、本当に“ちょうどいい”まち。利便性を心配していましたが、生活で困ることは何もないです。ほどよい田舎暮らしができる場所だと思います。
大きな魅力は、海も山も近いこと。故郷の奈良には海がないので、新居浜の海の近さがうれしいです。
地元の方々との交流も、最初は方言に少しとまどいましたが、話してみれば心のあたたかい方ばかり。私が話す関西弁も、ほかの土地の方が聞いたらちょっと怖いと思うのかもしれないな、と気づいてからは、自然になじんでいくことができました。
最近になって実感したのは、新居浜の立地がスゴイ!ということ。来たばかりの頃は土地勘がなかったのでピンときませんでしたが、新居浜は四国の真ん中にあって、4県内のアクセスが抜群。四国各地をつなぐハブみたい。四国で暮らすなら、とても良い場所だと思います。
2つあります。1つは娘を授かったこと。以前は激務で、ストレスのせいか、医者から子どもができにくい体と言われていたんです。夫婦で生きていくつもりで結婚しましたが、会社勤めをやめて新居浜でのんびりと過ごしていたおかげか、結婚後1年で妊娠がわかりました。
もう1つは、都会だと埋もれてしまうことにも反響が大きいこと。コワーキングスペースもそうですが、地域情報サイトの運営やご当地キャラクターの考案など、都会では珍しくない取り組みでもとても注目してもらえます。SNSで新たなプロジェクトを発表すると、興味を持って協力してくれる方が必ずいる印象。可能性に満ちたまちだと思います。
TwitterなどSNSで、新居浜での暮らしをゆる〜く発信すること。新居浜に住んでいる同年代の方と自然に関わりが生まれて、ママ友もできました。肩ひじ張らない世間話をするような、ゆる〜いつながりから、地域に溶け込んでいけた気がします。
移住する前は、知らない土地でやっていけるか不安だらけでした。でも新居浜は生活インフラが整っているので、来てしまえば何とでもなる!と思います。スーパー、病院、公共施設など、ある程度のものがそろっているので、都会から移住しやすいまちだと感じますね。
子どもが生まれてからは、より新居浜がいいまちだなと思うようになりました。スーパーやお店で、本当に皆さんが子連れに親切なんです。品物を選ぶあいだ子どもと遊んでくれたり、荷物を運んでくれたり。都会では、ここまできめ細やかに対応してもらうことはなかっただろうなと思うと、新居浜に来てよかったとしみじみ思います。
私は神戸で生まれ、転勤で中学生から東京へ、その後22歳から20年ほど俳優業をしていました。東京で出会った妻が新居浜出身で、年末年始や仕事の移動途中に新居浜へ立ち寄っては「いいところだな」と思っていたんです。自分は都会育ちだったので、新居浜の空の広さ、景色の良さ、自然の近さに魅力を感じていました。
移住のきっかけは妻の両親が高齢になり助けが必要になったことです。2人いる姉に実家のことを任せて新居浜に住むことを自然に思いました。
2008年ころから移住を検討し、妻の実家の近くに家を建てる前提で準備を始めました。義父が所有していた果樹園の跡地に建設が決まると、打合せのたびに頻繁に新居浜を訪れましたね。家を建てている最中は施主として近くで見ていたかったので、一時市内で仮住まいの貸家を探し、新居の地鎮祭を行ったあとで正式に移住しました。
ほとんど何もありませんでしたね。私は中学生で上京して早々に神戸を離れていましたし、20代前半からずっと東京暮らしで芸能活動をしていたので、仕事で全国いろいろな場所に行っても現地で人と仲良くできていましたので、どのようなところでも順応していけるだろうと思っていました。
現在の仕事のひとつであるテニスコーチも、幼少期より長くテニスをしていたことが2011年夏、新居浜にインドアテニスコートがオープンしたそのタイミングもよかったと思います。今のメインの仕事である語り舞台公演スケジュールに合わせて、テニスクラブ側の理解を得られ両立できています。
昔の長屋の生活のような、古き良き「濃い」人間関係があるなと思います。新居浜で建てた家は「人が気軽に立ち寄ってもらえる家にしよう」と夫婦で決めていたので、本当にほとんど毎日、知人や友人が立ち寄ってくれたり、畑でできた物を持ってきてくれたり、留守にしていても玄関先に獲れたての野菜が届いていたり。かつて東京のど真ん中に住んで、妻がオーガニックの人参1本を買うのにひと苦労していた生活から考えると、夢のようです。ここではお金で買えないものがたくさんあると強く感じます。
利便性に関しても特にストレスを感じることはありませんでした。ネット社会になってきたことも大きいですね。
都会ではモノや情報があふれる消費社会中心ですが、新居浜では、自分の欲求をワンクッション置いて見つめ直すことができるんです。自分が本当に必要なもの、本当にしたいこと、充実した日常生活を求めることがよくわかるようになりました。シンプルで質素なライフスタイルに変わってきたこともあり、何も不便は感じず、むしろ幸せを感じます。
自然環境も素晴らしいです。高い建物がほとんどなくて空が広く、家の窓から山が見え、山からは穏やかな海が望める。小鳥は庭に来てくれてさえずってくれますし、新鮮で安全な食材の豊富さも信じられないほどです。
私はテニスを始め色々とスポーツも嗜みますが、施設の使用料の安さと家からの近さにも驚きました。東京でときどき利用していたインドアテニスコートは1時間16,000円でしたが、新居浜ではほぼ同じ設備で2000円なんですよ!
ゴルフ場も近くて早朝に起きなくてもどこでも30分ほどで行けてしまいますので、都会から遊びに来た友人たちは皆さん羨ましいようです。
私たち夫婦はお互いに東京、しかも都心での暮らしが長く、周囲の友人たちは皆「長い東京暮らしのふたりが四国に行って、一体どんな生活をしているんだろう?」と興味を持って、移住後は大勢遊びに来てくれました。この5年間で、延べ200人は家に泊まりに来ましたね。今夜もサンフランシスコから友人の7回目の来訪があります。。
移住したことで友人関係も良い意味で本当に親しい関係に発展していると思います。二カ月に一度上京しても変わりなく友人が会いに来てくれます。
心がけていたのは、ご近所での挨拶をよくすること。顔を見て、覚えて、だんだんと親しくなって。東京では治安上、地域の子どもや知らない人に挨拶したり顔を見たりということは無かったですから、真逆ですね。
あとは私の場合、妻の地元だったので、移住する前から新居浜のテニス、ゴルフ大会に出場して友達を作ったり(笑)。私はスポーツ、音楽などの趣味が多いので、そういうコミュニティに積極的に入ることで友人はすぐにできました。そんな中で自然と地元との繋がりが徐々にでき、交友関係が広がりましたね。
メリットは想像力が広がることです。都会にはとにかく大量の情報やモノ、コトの選択肢や人からのお誘いなど流されやすい状況が多々ありますが、新居浜では、自分が何をしたいのか考えていく余裕があり、すごくイマジネーションが必要な環境です。
また人間関係が密で、季節のものが食べられる生活は、自分が「人として生きる」とはどういうことかを再認識できると思います。東京には季節に関係なく、国内外のあらゆる場所の食べ物が集まりますよね。でも新居浜では「今、とれたものが食べられる」が食生活の中心。すなわち農耕民族である日本人の、本来的な暮らしをしていると感じます。
デメリットは……、思いつきませんね(笑)。
荷内(にない)町の海岸から見る瀬戸内海と大島、そこに沈む夕日が本当に美しいです。またそこの海沿いに「みんなのコーヒー」というお気に入りのカフェがあって、週に1度は夫婦で訪れています。
ここは子供が育てやすいところであり、人との関係が連綿と続く心地よいところだと思います。
そこで、自分と家族の幸福な未来をイメージしたときに、それは都会なのか、それ以外なのか、よく考えてみてください。もし、ぼんやりとでも都会でないなら、移住はぜひ選択肢に入れてほしいと思います。
それから私たちは移住に際して、行政のサポート等を全く調べなかったのですが、後になって、申請していれば受け取れた補助金があったことを知りました。今、移住者への配慮はいっそう手厚くなってきているはずですから、事前に十分な行政の情報収集をお勧めします。
私は大阪出身で、東京にあるマクロビオティックの料理教室で講師をしていました。その営業活動中に愛媛県松山市出身の主人と出会い、平成24年に結婚。私の父も愛媛の今治市生まれで、そのことも彼と急激に打ち解けるきっかけのひとつでした。
ちょうどその頃、体力的にも精神的にも大都会に住み続けることに限界を感じていて。しかも娘を授かってからは、つわりで通勤電車に乗れなくなってしまったんです。「このままでいいのかな?」と思っていた矢先に、主人から「愛媛に引っ越すのはどうだろう? 農業したいんだよな〜」と提案があって。「いいよ!」って即答しました。
夫は東京で20年以上会社勤めをしていましたが、いずれは愛媛に戻りたいと思っていたみたいです。それ以前に夫婦で移住の相談はしていなかったのですが、タイミングよく話がまとまりました。
私は妊娠中だったので、まず夫が就職先を探しました。そのときは移住する地域を絞っていたわけではなく、県内で仕事が見つかればどこでもいいと思っていたんです。すると新居浜で有機農業を行っている会社に就職が決まって。じゃあ、そこだね、と。娘を妊娠中に家族で引っ越してきました。
移住すると決めてからはなかったですね。私は初めての出産を控えていたので、そのことで頭がいっぱいでしたし。「どうやって友だちやママ友を作ろう?」とは少しだけ思いましたが、それは杞憂でした。
田舎すぎず程よく都会で、病院やスーパーが豊富にあって、生活するには何も困らないですね。「子どもが多いまちだな」という印象で、イコール子育てにもきっと良い場所なんだろうなと感じました。
新居浜の方々は地元愛が強いのに、外から来た人や異なる価値観を受け入れる心の広さがあると思います。排他的なところがなくて、私の故郷である大阪の話も共感して聞いてくれる優しさがうれしいですね。
メリットは生活している実感が持てるようになったことです。東京では日々をこなすことに精一杯でしたが、移住してからは自分の素直な感覚や感情をかみしめる余裕を持てるようになりました。新居浜に初めて来たとき、フワッと稲の香りを感じて。「この匂い、知ってる!」と思ったんです。それはよくよく思い返してみれば、昔遊びに行っていた愛媛の祖父宅での遠い記憶でした。懐かしくて、ほっとして。
東京にいるときはお料理以外で「いい匂い」を感じる瞬間ってほとんどなかったんですよね。こちらに来てから五感を使うことが多くなったと思います。
また、「新しい出会いがたくさんある」というメリットもあります。でも、自分の軸を持ってないと少ししんどいかもしれない、というデメリットも。新しい自分を作っていく気持ちで、出会いを楽しんではどうでしょうか。
新居浜に来て間もない頃はどこにでも一人で歩いて行って探検をしていたんですけど、たまたま見つけたのが「BLISS MARKER’S CAFE」。最初のお気に入りスポットです。少しだけ都会的で、でも気張りすぎてなくて。東京から来たばかりの私にちょうどいい落ち着けるオアシスでした。店内から公園が見えて、ハトが戯れている平和な情景をぼうっと眺めるのが癒やしの時間でしたね。今はたくさんお気に入りの場所ができて選択肢が増えたので頻繁に行ってはいませんが、大好きな風景です。
あとは海の方角へずっと歩いて行って、突き当たった海辺でただ景色を見て過ごすのも好きですし、バスに乗って山へ散策に行くこともあります。新居浜では思い立ったらすぐ海にも山にも行けるのがいいですね。
いろんな人がいるので、相手に合わせようとしないで、自分の感情や意志は素直に表現したほうがいいと思います。新居浜は地元の人もそれ以外の人もまんべんに混在していて、良い意味で“遠慮なく”接してくれる面倒見のいい方が多い気がします。自分がこうしたいと思うことは、やりたいようにやったほうがいい。周囲の人の助けできっと自然に道が開けます。私がそうでしたから。
移住当初はどこに行って何をすればいいのか、そのための情報収集さえどうしたらいいのかわからない状況でした。そんなときフリーペーパーでベビーマッサージ教室の告知を見つけて行ってみたんです。そこである先生と出会って「お料理教室をしたくて……」と何気なく話したら、「やったらいいじゃない!」と段取りしてくださり、トントン拍子で現在の自宅レッスンが始まりました。その後も「カフェをやりたいな」と話していたら、ランチを提供させてくれるお店のオーナーを紹介してくださり、すぐに実現。新居浜では希望や夢を正直に口に出すと親切な方がどんどん人や場所をつないでくれて、未来が明るくなっていくように感じます。
これは移住のことに限らない私の人生哲学ですが、「やりたいことが出来ないことを、家族や環境のせいにしない」。自分の人生の責任は自分で取る。我慢しないで、みんなそれぞれ自分が本当にしたいことをしてほしいですね。新居浜はそんな方を受け入れ、応援してくれるまちだと思いますよ。
新居浜市に住み始めて約5年、5歳の息子と1歳半の娘がいますが、すごく子育てしやすい街だと感じています。
私は妊娠6ヶ月で移住。妊娠中も子どもが生まれてからも、「子どもがいることが当たり前」という感覚が新居浜市にはあると感じています。 東京で仕事していたのですが、東京は働く人が中心の街なので、子どもがいることが当然という感覚があまりないように思います。
ここでは、子連れで生活していても一切嫌なことはありませんし、近所の人が声をかけてくれたり、助けてくれたりとたくさんのいいことが日常的にあります。
妊娠中に、保健センターなどで渡される資料があります。資料には赤ちゃんの集まりや、子どもの年齢別イベントの情報が豊富に掲載されていて、お母さんたちが必要としている情報が満載。 私も掲載されていたベビーサークルによく参加していました。「初めての妊娠・出産で情報がなくて不安」ということはありませんでした。
また、公園がたくさんあって気軽に行きやすいです。大きな公園もあるので、子どもの遊び場には困りません。
現在、趣味で始めた にいはまスパイスガールズ という、仲間と辛いものを食べ歩く活動が、地域情報誌の連載コーナーになったり、企業とのコラボになったりと仕事に発展しています。趣味の延長で始めたことが地域に広がり、とても嬉しく思っています。
また、構想段階ではありますが、新居浜市にコワーキングスペースを作りたいと考えています。新居浜市にはフリーランスで活動しているクリエーターが多いので、ノマドワークや交流がもっと気軽にできる場所を作りたい。そこから、新しい発見があって、地域に貢献できる活動や仕事を作っていけたら最高です。
新居浜の良さはなんといっても、自然と人の温かさです。
職場の人や子どもたちはもちろんですが、近所の人や見ず知らずの人でも挨拶をしてくれたり、声をかけてくれます。ゴミ出しにいっても、登校中の子どもたちやご近所さんから挨拶があり、「行ってこーわい(行ってきます)」とか言ってくれたり。
引越し業者さんや不動産屋さんからも「よう来なさったね」と言ってもらえたり、人との距離がすごく近く、お互いを包むような感じがあります。
自分の子育てが落ち着き、これからの生き方を考えたときに、暖かいところに住みたいと思い、温暖な四国に興味を持ちました。
タイミングよく、介護や保育の職に関する移住フェアがあり、愛媛の移住担当者の方からいろいろ聞きました。そのときに、担当の方が、私の移住する条件全てを受け入れていただき、不安を払拭。自分がやりたい仕事も紹介してもらえました。
更に1ヶ月のお試し移住を勧めていただいたので、すぐに新居浜へ。お試し期間中に、子育て支援課の方につないでいただき、職場に面接に行くなど、スムーズに仕事が決まっていきました。
現在、平日は仕事で、土日の休みは自転車で出かけています。山根方面は好きなところが多く、広瀬歴史記念館がお気に入りです。市全体の眺めや工場の夜景をよく見ます。
仕事の行き帰りは、近くの図書館へ。大型絵本なども自由に借りられるので、借りて仕事で使ったら返して、ということをしょっちゅうしています。
また、図書館にはいろんな情報が集まるので、やってみたいことがどんどん見つかります。
新居浜は先進的な保育をしているので、働きながら勉強し、もっと園児たちに還元していければと思っています。
誰もが車を持ち、情報のスピードが重視される今の時代は、距離よりも時間が重視されます。 新居浜市は市役所を基点したときに、車で15分圏内にあらゆるものがそろっています。
病床数が300床以上という総合病院は4つ、個人病院は100以上あります。公園も大小20以上あって、人口密度が低い分いつでもゆったりとした時間を一人ひとりが過ごせます。
そしてイオンモール新居浜があり、毎日の生活に必要なものは全てそろいます。それらが渋滞なく15分でいける距離にあることは、東京人にとっては贅沢な環境。
また、市外へ出かけるにも便利です。松山にも高松にも高知にも、1時間から1時間半で行ける。もちろん、行きも帰りも渋滞なしですから言うことなしです。
新居浜市は地震や台風などの災害が少ない地域です。それでも、備えにゴールはなく、絶えず対策を考えないとなりません。
その一つとして、あかがねミュージアム内にコミュニティFMが今春に開局。行政とともに地方創生を具体的な形にしたいと思い、私自身も関わりました。FM放送局は、情報発信の場として地域にとっても必要なものです。今後の展開に注目しています。
東京から来たので実感するのかもしれませんが、新居浜市は素晴らしくいい街です。ただ、新居浜に生まれそのまま住んでいる人にとっては、それは当たり前でその良さを見逃しているようです。これからは市民全体で街の良さを見なおし、誇りを持って外へ情報発信することが大切です。それを具現化する言葉として「NIIHAMA PRIDE」を提案しています。
地方でこれだけの充実感がある場所は貴重です。東京で仕事をリタイヤした人たちが移住してくるにはベストな場所だと、私自身が日々証明しています。
新居浜市に関するご質問にお答えします。資料送付のご依頼にも対応いたします。
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新居浜市 企画部 シティプロモーション推進課
tel. 0897-65-1251
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