#ニイハマ02
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地方ではやや敷居の高い演劇文化だが、このまちでは今、新鮮なパフォーミングアートの風が吹いている。その一端をご紹介しよう。新居浜は、作家ある鴻上尚史さんの出身地。その縁から、あかがねミュージアムの小劇場は、鴻上さんのアドバイスを取り入れ、より臨場感が味わえるよう舞台と客席が近くに作られている。鴻上さんの舞台は、ミュージアム開館以来、年に一度上演されてきた。日本の演劇界をリードし続ける劇作家の舞台だけあって、毎回、人気だ。ここでは、国内外で活躍す演出家でる劇団を招いて、普段見る機会の少ない作品を上演している。ノンバーバル(言葉のない)の舞台だったり、演劇のような新感覚の人形劇だったり、大道芸人の珍しいワークショップだったり。大人も子どももワクワクする刺激的な催しが目白押しだ。また、即興演劇や戯曲の朗読会など市民参加のプログラムも開かれ、自由な表現の場になっている。エッジの効いた刺激的なパフォーミングアートを上演あかがねミュージアム06国内外のすぐれた舞台芸術を招へい   ・ 鴻上尚史さんは新居浜生まれで、新居浜西高等学校、早稲田大学法学部卒業。現在は「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」を中心に脚本、演出を手掛ける。あかがねミュージアムでワークショップを開くことも。2019年3月、鴻上さんが率いる虚構の劇団「ピルグリム2019」の上演が、東京、大阪についで、あかがねミュージアムで行われた (撮影:引地信彦)

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