#ニイハマ02
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新居浜市美術館は、新居浜市出身のイラストレーター真鍋博さんの初期作品や、住友家とつながりのある作家の作品など約1200点を所蔵している。住友家15代当主住友春しゅん翠すい1865︲1926)は、事業の拡大に尽力しただけでなく、文化芸術にも造詣が深く、洋画家黒田清輝や鹿かの子こぎ木たけ孟しろ郎うらを支援した。この美術館が黒田たちの作品を収集しているのはこのためである。美術館ではこうした歴史から、泉せん屋おく博はく古こ館かん所蔵の住友コレクション展などをする一方、地元出身であるジブリの動画家藤勝也さんや、新居浜在住の若きアーティスト石いし村むら嘉よし成なりさんの親しみやすい企画展も行い、話題を集めている。新居浜の美術もまた住友を抜きに語れない。美術館の特徴や、イベント相互の連携についてお伝えする。・・近 ・ ・( 美術展や音楽イベントがコラボしながら展開あかがねミュージアム08小中学生の団体鑑賞や子どもワークショップ、ギャラリートークもやってますよ。新居浜市のための描き下ろしイラスト(2017)Ⓒ近藤勝也真鍋博さん(1932〜2000)イラストレーター、エッセイスト。星新一や筒井康隆らのSF作品に挿絵を描く。SFや未来学に対する造詣が深く、そうした発言や執筆活動でも活躍した。近藤勝也さん(1963〜)スタジオジブリの作品を支えたアニメーター。「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」はキャラクターデザインと作画監督を務めた。あかがねミュージアムのロゴは近藤さんの作。新居浜市市制50周年テレホンカード(1988)ミステリマガジン表紙(案) 水彩(1965)(新居浜市美術館所蔵)新居浜市美術館学芸員 井須圭太郎さん貴重な住友コレクションから楽しい企画展まで

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