#ニイハマ03
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タルミ文具別べっし子銅山から港まで伸びる「登り道」は、昭和45年にアーケードが完成し、多くの店で賑わった。登り道に面したシネックス映画館も、娯楽の中心となっていた。シネコン登場で閉館を余儀な   垂み水み味好堂文ぐ具ぶ部   画館復活上映会」開催を機に、くされ、現在はライブハウスに。ホールやスタジオのレンタル、発表会やパーティー会場としても利用されている。昨年の「シネックス映巨大スクリーンとライブハウスの音響設備を貸し切りにできるシネマレンタルを開始。またコロナ禍の飲食店を応援する「#食べよや新居浜」プロジェクトをサポートするなど、空間を生かせる道を模索しながら、人々がつながる場を提供する。昭和初期、「登り道」と交わる東西1㎞の「昭和通り」が開通し、新居浜発展の礎えとなった。昭和通りに面したタルミ文具は、昭和21年に菓子舗の文具部として創業。戦後の新居浜では、住友倶く楽ら部ぶによる絵画や書道の教室が開かれ、戦争を経験した人々の感性を美術に向かわせた。創業者の垂水靖仁さんも教室に同席し、小磯良平氏らの薫くん陶とうを受けながら必要な画材を取り揃えた。その後も道具を通して、新居浜の若者たちの美術の素地を育てる一端を担う。店には今も、絵画や書、漫画に使う道具が並び、地域に根ざした商いの精神が、代々受け継がれている。いしず旧シネックス映画館新居浜 JジャンドールEANDORE文具や画材を通して新居浜の人々の成長を支える店時代とともに変化する憩いのエンターテインメント空間シネックス入口や券売機が今も残され、客席も楽屋のいすなどに活用されている。地元アーティストがライブや撮影に利用することも新居浜市徳常町6-8シネックスビル2階TEL0897-32-3567昭和49年、商店街にできた登道店(現オフィス)の看板は健在。「FACEtoFACEで顔が見える仕事を今後も地道に積み重ねていきたい」と五代目垂水伸仁さん[本店]新居浜市若水町2-9-19TEL0897-37-2030たるこうどうぶん21HPHP映画館にはよく通いました友人とペン先や紙などマンガを描く道具を買っていました

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