#ニイハマ03
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自然と人との関わりを知るフォレスターハウス伊い庭ば貞てい剛ごう自然の中で自由に遊ぶ緑深い山奥に突如現れる、教会のように荘厳な佇たたずまいのフォレスターハウス。1993年に、別子銅山支配人・伊い庭ば貞てい剛ごうの「大造林計画」100周年を記念して開設し、一般公開もされている施設だ。ここには、豊かな自然や森の生態系と調和共生しながら、木材生産をしてきた住友の森づくりと環境保護の精神が息づいている。家け平だいらへの登山もここからだ。フォレスターハウスの森の木は、シラカバやヒノキ、トチなど多種多様。別べっし子の気候や土壌には、どの樹種が向いているのか調べるため、いろんな木を植えたからだ。今は、春はカタクリの花、秋は紅葉を愛でながら散策できる人気の森林浴スポットに。谷を流れる川には釣り人の姿もあり、来訪者は各おのおの々自然を満喫している。平へフォレスターハウス新居浜市別子山乙555-70TEL0897-64-2019入館無料※事務所受付で記名。案内希望の人は事前に電話で確認のこと。10:00〜16:00月・火曜休み(12月〜2月冬期休館)大造林計画(1847-1926)の  い  遊歩道が整備され、約30分の森林浴コース、約60分の健康散策コースがある 明治半ば、伊庭貞剛は銅の生産で荒廃した別子の山や大地を、もとの青々とした姿に戻そうと大造林計画を決行。それまで1年間に6万本程度だった植林本数を100万本以上に増やし、緑豊かな山々を取り戻す基盤をつくった。05大造林計画100周年の記念碑四国では珍しいシラカバの木森づくりに力を注いだ先人の偉業を称え、フォレスター(森林で働く人)ハウスと名付けられた開花時期のウツギ木を植え育て、活用し、また植えるという“持続可能な”林業を、パネルや模型でわかりやすく紹介

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