「新居浜太鼓祭り」は、四国三大祭りの一つに数えられ、新居浜市が誇る伝統行事である。毎年10月15日〜18日に実施されるこの祭りは、神社の神輿に供奉する太鼓台が勇壮に練り歩くほか、複数の太鼓台による「かきくらべ」や「寄せ太鼓」などが大きな見どころとなる。現在8地区に54台の太鼓台があり、各太鼓台の飾り幕や天幕、法被などに特色があることも魅力のひとつ。祭りの期間中は県内外から大勢の観衆が訪れ、市内企業や小中学校が休校になるなど、市内は祭り一色に染まる。太鼓台の起源は定かではないが、記録で最初に登場するのは江戸時代後期、文政年間(1818〜1830)である。この頃は「太鼓台」ではなく「太鼓」あるいは「神輿太鼓」と表記されていたが、時代が下るにつれて「太鼓台」と表記されるようになった。04 新居浜太鼓台万博と
元のページ ../index.html#4