お問い合わせ

こちらも
オススメ

市民インタビュー

英会話学習が認知症予防に!?

英会話教室 講師  伊藤 バーバラ いとう ばーばら (新居浜市)さん

新居浜で英会話教室を始めて約30年。中学生からご年配の方まで教えるベテラン講師だが、未だに日本語より英語の方がスムーズに会話ができるのだという。ある日「母国語以外の言語を学ぶことが、認知症予防につながる」という記事を発見。それから脳科学に興味をもち、様々な視点から英語を教える伊藤バーバラさんにお話を聞いた。

はじめて新居浜に来たのは40年以上前。人類学を学んでいた大学院時代に研究の一環で訪れたのが、現在のご主人の実家のある新居浜。当時新居浜は小さな商店がたくさん立ち並び、小さなお店を営む女性が多かった。女性が経営する喫茶店には、さまざまな仕事の女性が入れ替わり立ち替わり来店、仕事の話や世間話で情報交換。その光景に驚き、『中小企業を経営する日本女性』を研究テーマに、人間関係の相関図を作るなど、日本人の女性について徹底的に調べていた。人間関係を研究するにつれ、新居浜の女性との交流も深まり、友人も増えていった。調査終了後、一旦はアメリカに帰国し、大学准教授として教鞭を執る。大学で6年働くと与えられる1年間の長期休暇を利用して再度来日、新居浜へ。1年の休暇が「延長、延長、また延長。いつの間にか新居浜に住んでいた」と笑うバーバラさん。

教えることが大好きで、大学准教授をしていたこともあり、英会話講師としての活動は自然とはじまった。現在も情報源はすべて英語で書かれた記事ばかり。「英語より日本語の方を忘れないように注意しないと」というほど、新居浜在住40年だが、未だに現役ネイティブスピーカーだ。そんなある日、アメリカの情報誌で『母国語以外の言語を学ぶことが認知症予防になる』という記事を発見。学ぶこと自体が脳の活性化に繋がることはもちろんだが、それだけではない。アルファベットのつづり(スペル)が覚えられない単語があるとする。そのつづりを文字ではなく、絵で覚えたり、発音の近い言葉で覚えたり、関連性の高い単語を繋げたり…と、覚え方を増やしていくことで、さまざまな思考回路で脳の活性化をより促す効果があると医学的に証明されたのだという。そういった研究結果を元に、生徒にもさまざまな角度から実践。単なる英会話だけではなく、ワークショップ形式の教室も開催。今ではシニア層の生徒が増えて、最高齢は80歳代の方もいるという。

中でも目立つのは『アクティブ・シニア』と呼ばれる元気なシニア層。「英語を覚えて、海外旅行に行きたい」と目標を持つ方も多い。生徒の中には、海外旅行先で緊急トラブルが起きても「英語が話せることでトラブルを回避できた」という嬉しい報告もあった。シニア層が増える理由はそれだけではない。英会話教室という『コミュニティ』も注目されている。積極的に教室に参加することで、イキイキとした生活が送れ、同じ趣味の仲間が増えることで人間関係も構築できる。仕事をしているシニアも多いが、仕事の合間をぬって参加するほど、英会話教室が生活のハリになっている人も多い。

バーバラさん自身もインターネットを通じ、世界中の英会話講師のコミュニティに参加し、意見交換を欠かさない。その仲間たちはよき相談相手であり、今や大切な友だちになっている。バーバラさん自身が、シニア層のコミュニティの重要性を実感しているからこそ「英会話教室がシニア層の憩いの場となるような存在になってほしい」と語る。これからますますシニア層が増え、アクティブな人たちもきっと増えるだろう。 もっと元気に、ハリのある暮らしになるように、英会話を学んでみるのもいかがだろう。

フリーペーパーHoo-JA! 2024年3月9日号(Vol.469)掲載

一覧へもどる

PAGETOP

お問い合わせ

新居浜市に関するご質問にお答えします。資料送付のご依頼にも対応いたします。
WEBサイト、またはお電話にて、お気軽にお問い合わせください。

新居浜市 企画部 シティプロモーション推進課

tel. 0897-65-1251

受付時間:月~金 8:30~17:15

フォームから問い合わせる

PAGE TOP