新居浜暮らしブログ
2019.04.30
くらし
この記事の「ええね!」
おふくろの庭
【OB】篠原 淳史
両親とも逝き、しばらく空家になっている実家。
気がつけば、雑草も樹木も生い茂り、近隣にも申し訳なく・・・・・。帰省の機会にクリーンアップ大作戦決行!と言っても、義兄が草刈り機に、鉈にと、殆ど片づけてくれました! 刈った草、伐採した樹木、合わせて 120 kg! 義兄に心から感謝です!
に引き替え、殆ど横で見ていただけに等しい自分が、激しい筋肉痛なのは何故? 日頃の鍛錬の違いを痛感するクリーンアップ大作戦でした!
この庭で姉から聞かされた母の話。
一つは椿の木。
中学二年の時に、ここに引っ越して来たのですが、その頃、自分がどこからか椿の苗木を持って帰ったんだそうです。母がその椿を庭に植えてから 46年、息子が持ち帰った椿を切るに切れず、育つに任せていたそうです。息子も覚えていない椿の木・・・・・。その椿がこんなにも逞しく育ち、そして生い茂る枝葉の奥に一輪の花を咲かせていました。きっと、偶にしか帰ってこない息子に代わって、この庭に根を下ろしてくれたんですね、ありがとうございました!
もう一つは、金柑の木。
実家の裏庭に回ると、そこに鈴生りの金柑! 草刈りはそっちのけに、姉と二人で金柑の収穫作業に夢中になりました!
姉が金柑を収穫しながら「ばあさんの自慢の金柑の木だったんよ、取りに来んかいって呼んだんだろ、喜んどるわ」と。でも、きっとそうなんだろうなぁ。収穫してみると、大きなレジ袋いっぱいの金柑でしたから!
せっかく収穫した母の自慢の金柑。綺麗に洗って、茹でて、種を取って、煮て、超絶品の金柑ジャムの出来上がり! 母が自慢するのも納得の美味しさです!
故郷の土が残してくれていた母の想い。
故郷の土だから、昭和から平成、そして令和へと、長い時間の中で、母の形見とも言える椿や金柑を、こうして育んでくれたんですね・・・・・。改めて故郷の大地と、ここで過ごし、育ててもらった時間に心から感謝です!