私は奈良県出身で、京都の大学を卒業後、東京のIT企業や大阪の制作会社で主にゲーム制作の仕事をしていました。大阪で働いているとき、新居浜出身の現在の夫と縁があり、とんとん拍子に結婚が決まって。当時私は大手ゲーム会社でゲームディレクターとしてばりばり稼いでいたので、結婚後も大阪に住むか、彼がいる新居浜に移り住むか、ふたりでしばらく協議しました。もし大阪に住むなら私が稼ぎ頭で、夫は主夫になるつもりでした。
でも、私の仕事がどこにいてもできるものだということと、もしかしたらいずれ妊娠や出産でビジネスの第一線にい続けるのが難しくなる可能性をふまえて、新居浜に行こうと決めました。彼は新居浜で正社員として働いていたので、私は大阪の会社を辞め、新居浜でフリーランスとして活動を始めました。
知り合いが誰もいないところへ引っ越すのは、やっぱり不安でしたね。ずっと都会暮らしだったので、どのくらい利便性が失われるのかも心配でした。車の免許は持っていましたが、ペーパードライバーだったので、車社会のまちに住む不安もありました。
仕事については、以前の勤務先から外注される仕事が確保できていたことと、Web制作やライティング業務ならクラウドソーシングで稼げると思っていたので、そんなに心配していませんでした。もしフリーランスで生活が難しくなったら、どこか企業に勤めて、Web部門を作って一からやればいいや!と、楽観的でしたね。
田舎すぎず都会すぎず、本当に“ちょうどいい”まち。利便性を心配していましたが、生活で困ることは何もないです。ほどよい田舎暮らしができる場所だと思います。
大きな魅力は、海も山も近いこと。故郷の奈良には海がないので、新居浜の海の近さがうれしいです。
地元の方々との交流も、最初は方言に少しとまどいましたが、話してみれば心のあたたかい方ばかり。私が話す関西弁も、ほかの土地の方が聞いたらちょっと怖いと思うのかもしれないな、と気づいてからは、自然になじんでいくことができました。
最近になって実感したのは、新居浜の立地がスゴイ!ということ。来たばかりの頃は土地勘がなかったのでピンときませんでしたが、新居浜は四国の真ん中にあって、4県内のアクセスが抜群。四国各地をつなぐハブみたい。四国で暮らすなら、とても良い場所だと思います。
2つあります。1つは娘を授かったこと。以前は激務で、ストレスのせいか、医者から子どもができにくい体と言われていたんです。夫婦で生きていくつもりで結婚しましたが、会社勤めをやめて新居浜でのんびりと過ごしていたおかげか、結婚後1年で妊娠がわかりました。
もう1つは、都会だと埋もれてしまうことにも反響が大きいこと。コワーキングスペースもそうですが、地域情報サイトの運営やご当地キャラクターの考案など、都会では珍しくない取り組みでもとても注目してもらえます。SNSで新たなプロジェクトを発表すると、興味を持って協力してくれる方が必ずいる印象。可能性に満ちたまちだと思います。
TwitterなどSNSで、新居浜での暮らしをゆる〜く発信すること。新居浜に住んでいる同年代の方と自然に関わりが生まれて、ママ友もできました。肩ひじ張らない世間話をするような、ゆる〜いつながりから、地域に溶け込んでいけた気がします。
移住する前は、知らない土地でやっていけるか不安だらけでした。でも新居浜は生活インフラが整っているので、来てしまえば何とでもなる!と思います。スーパー、病院、公共施設など、ある程度のものがそろっているので、都会から移住しやすいまちだと感じますね。
子どもが生まれてからは、より新居浜がいいまちだなと思うようになりました。スーパーやお店で、本当に皆さんが子連れに親切なんです。品物を選ぶあいだ子どもと遊んでくれたり、荷物を運んでくれたり。都会では、ここまできめ細やかに対応してもらうことはなかっただろうなと思うと、新居浜に来てよかったとしみじみ思います。
私は大阪出身で、東京にあるマクロビオティックの料理教室で講師をしていました。その営業活動中に愛媛県松山市出身の主人と出会い、平成24年に結婚。私の父も愛媛の今治市生まれで、そのことも彼と急激に打ち解けるきっかけのひとつでした。
ちょうどその頃、体力的にも精神的にも大都会に住み続けることに限界を感じていて。しかも娘を授かってからは、つわりで通勤電車に乗れなくなってしまったんです。「このままでいいのかな?」と思っていた矢先に、主人から「愛媛に引っ越すのはどうだろう? 農業したいんだよな〜」と提案があって。「いいよ!」って即答しました。
夫は東京で20年以上会社勤めをしていましたが、いずれは愛媛に戻りたいと思っていたみたいです。それ以前に夫婦で移住の相談はしていなかったのですが、タイミングよく話がまとまりました。
私は妊娠中だったので、まず夫が就職先を探しました。そのときは移住する地域を絞っていたわけではなく、県内で仕事が見つかればどこでもいいと思っていたんです。すると新居浜で有機農業を行っている会社に就職が決まって。じゃあ、そこだね、と。娘を妊娠中に家族で引っ越してきました。
移住すると決めてからはなかったですね。私は初めての出産を控えていたので、そのことで頭がいっぱいでしたし。「どうやって友だちやママ友を作ろう?」とは少しだけ思いましたが、それは杞憂でした。
田舎すぎず程よく都会で、病院やスーパーが豊富にあって、生活するには何も困らないですね。「子どもが多いまちだな」という印象で、イコール子育てにもきっと良い場所なんだろうなと感じました。
新居浜の方々は地元愛が強いのに、外から来た人や異なる価値観を受け入れる心の広さがあると思います。排他的なところがなくて、私の故郷である大阪の話も共感して聞いてくれる優しさがうれしいですね。
メリットは生活している実感が持てるようになったことです。東京では日々をこなすことに精一杯でしたが、移住してからは自分の素直な感覚や感情をかみしめる余裕を持てるようになりました。新居浜に初めて来たとき、フワッと稲の香りを感じて。「この匂い、知ってる!」と思ったんです。それはよくよく思い返してみれば、昔遊びに行っていた愛媛の祖父宅での遠い記憶でした。懐かしくて、ほっとして。
東京にいるときはお料理以外で「いい匂い」を感じる瞬間ってほとんどなかったんですよね。こちらに来てから五感を使うことが多くなったと思います。
また、「新しい出会いがたくさんある」というメリットもあります。でも、自分の軸を持ってないと少ししんどいかもしれない、というデメリットも。新しい自分を作っていく気持ちで、出会いを楽しんではどうでしょうか。
新居浜に来て間もない頃はどこにでも一人で歩いて行って探検をしていたんですけど、たまたま見つけたのが「BLISS MARKER’S CAFE」。最初のお気に入りスポットです。少しだけ都会的で、でも気張りすぎてなくて。東京から来たばかりの私にちょうどいい落ち着けるオアシスでした。店内から公園が見えて、ハトが戯れている平和な情景をぼうっと眺めるのが癒やしの時間でしたね。今はたくさんお気に入りの場所ができて選択肢が増えたので頻繁に行ってはいませんが、大好きな風景です。
あとは海の方角へずっと歩いて行って、突き当たった海辺でただ景色を見て過ごすのも好きですし、バスに乗って山へ散策に行くこともあります。新居浜では思い立ったらすぐ海にも山にも行けるのがいいですね。
いろんな人がいるので、相手に合わせようとしないで、自分の感情や意志は素直に表現したほうがいいと思います。新居浜は地元の人もそれ以外の人もまんべんに混在していて、良い意味で“遠慮なく”接してくれる面倒見のいい方が多い気がします。自分がこうしたいと思うことは、やりたいようにやったほうがいい。周囲の人の助けできっと自然に道が開けます。私がそうでしたから。
移住当初はどこに行って何をすればいいのか、そのための情報収集さえどうしたらいいのかわからない状況でした。そんなときフリーペーパーでベビーマッサージ教室の告知を見つけて行ってみたんです。そこである先生と出会って「お料理教室をしたくて……」と何気なく話したら、「やったらいいじゃない!」と段取りしてくださり、トントン拍子で現在の自宅レッスンが始まりました。その後も「カフェをやりたいな」と話していたら、ランチを提供させてくれるお店のオーナーを紹介してくださり、すぐに実現。新居浜では希望や夢を正直に口に出すと親切な方がどんどん人や場所をつないでくれて、未来が明るくなっていくように感じます。
これは移住のことに限らない私の人生哲学ですが、「やりたいことが出来ないことを、家族や環境のせいにしない」。自分の人生の責任は自分で取る。我慢しないで、みんなそれぞれ自分が本当にしたいことをしてほしいですね。新居浜はそんな方を受け入れ、応援してくれるまちだと思いますよ。
新居浜市に住み始めて約5年、5歳の息子と1歳半の娘がいますが、すごく子育てしやすい街だと感じています。
私は妊娠6ヶ月で移住。妊娠中も子どもが生まれてからも、「子どもがいることが当たり前」という感覚が新居浜市にはあると感じています。 東京で仕事していたのですが、東京は働く人が中心の街なので、子どもがいることが当然という感覚があまりないように思います。
ここでは、子連れで生活していても一切嫌なことはありませんし、近所の人が声をかけてくれたり、助けてくれたりとたくさんのいいことが日常的にあります。
妊娠中に、保健センターなどで渡される資料があります。資料には赤ちゃんの集まりや、子どもの年齢別イベントの情報が豊富に掲載されていて、お母さんたちが必要としている情報が満載。 私も掲載されていたベビーサークルによく参加していました。「初めての妊娠・出産で情報がなくて不安」ということはありませんでした。
また、公園がたくさんあって気軽に行きやすいです。大きな公園もあるので、子どもの遊び場には困りません。
現在、趣味で始めた にいはまスパイスガールズ という、仲間と辛いものを食べ歩く活動が、地域情報誌の連載コーナーになったり、企業とのコラボになったりと仕事に発展しています。趣味の延長で始めたことが地域に広がり、とても嬉しく思っています。
また、構想段階ではありますが、新居浜市にコワーキングスペースを作りたいと考えています。新居浜市にはフリーランスで活動しているクリエーターが多いので、ノマドワークや交流がもっと気軽にできる場所を作りたい。そこから、新しい発見があって、地域に貢献できる活動や仕事を作っていけたら最高です。
新居浜市に関するご質問にお答えします。資料送付のご依頼にも対応いたします。
WEBサイト、またはお電話にて、お気軽にお問い合わせください。
新居浜市 企画部 シティプロモーション推進課
tel. 0897-65-1251
受付時間:月~金 8:30~17:15