市民インタビュー
「盆ダンス」で新居浜の街を一丸に
認定NPO法人 さしあげプロジェクト 理事 高橋 直也 (たかはし なおや)さん
新居浜市の中心市街活性化を目的に設立された認定NPO法人『さしあげプロジェクト』。今年、さしあげプロジェクトの理事に就任し、地域活性化に力をいれる高橋さん。この夏、高橋さんが初めてプロデュースする『あかがね土曜夜市』が8月9日(土)に開催される。今回の目玉は『盆ダンス』。聞き慣れないこの『盆ダンス』を中心に、新しい試みにチャレンジする高橋さんにお話を聞いた。
新居浜の夏の風物詩『あかがね土曜夜市』。登道商店街を中心にたくさんの飲食屋台が並び、趣向を凝らした催しが話題になる、人気のイベントだ。
昭和時代の土曜夜市は登道アーケードだけでなく、銀泉街、昭和通りの多くの店も参加していたというが、人口減少とともに縮小、またコロナの影響によりしばらく休止を余儀なくされた。2023年から新居浜街商組合協力のもと再開するも、担い手不足で今後の継続が危ぶまれていた。
2023年の土曜夜市
そして2025年。あかがね土曜夜市を主催する『さしあげプロジェクト』理事に新しく就任したのが高橋直也さん。銀行員として新居浜に赴任し、現在は独立して新居浜の地域活性に力を注ぐ、注目の若手。今年は高橋さんが指揮を取り、新しいあかがね土曜夜市として再スタート。今回は初出店を含めて、15店舗以上の飲食店が登道アーケード周辺に集結する。さらにイベントの開催時間も21時までに拡大し、ゆったり過ごしてもらおうとさまざまな企画を準備中だ。
今年の夜市のコンセプトは『盆ダンスで地域交流を』。盆ダンス、このワードを初めて聞く人も多いのではないだろうか。盆踊りはご存知の通り、お盆に帰ってくる御先祖の供養として始まり、今では地域交流として古来から受け継がれる夏の文化。その盆おどりと現代のダンスミュージックを組み合わせたものが『盆ダンス』。今、TikTokなどで流行しているダンスパフォーマンスを組み合わせたり、『おジャ魔女どれみ』などのアニメソングに合いの手を入れる『サブカルパフォーマンス』など、現代の音楽文化を融合した新しい盆おどり。インターネットで『盆ダンス』と検索すると、全国各地で開催された踊りの様子が見られるが、どれもユニークなものばかり。伝統ある盆おどりと現代のダンスミュージックが融合し、老若男女みんなが楽しめる新感覚のイベントとして、近年全国に広がっている。
このダンスパフォーマンスを盛り上げるため、新居浜市内の高校生とコラボレーション。そして、サブカルパフォーマンスを盛り上げるために、県内外のコスプレイヤーも集まる予定。高橋さんも「銀行員時代には考えられない人との出会いが増えた」と、たくさんの出会いが出会いを呼び、今までにない盆ダンスが実現する。
「今年のあかがね土曜夜市はたくさんの市民の方と一緒に作り上げていく。どんな化学反応が生まれるかは夜市当日のお楽しみ。子どもたちの思い出に残るようなイベントにしたい」と、高橋さん自身もワクワクしている。
新しく生まれ変わるあかがね土曜夜市。盆ダンスで踊るもよし、飲食ブースで飲んだり食べたりするもよし。「夏の楽しい思い出のひとつに、8月9日はあかがね土曜夜市に来てください」と高橋さん。
さしあげプロジェクトでは、新居浜の地域活性に『協力したい』『こんなことしてほしい』という要望や、今回の夜市、今後のイベント活性に役立てられる協賛金も募集中。新居浜の地域活性にあなたも参加してみては。
あかがね土曜夜市
■日時 2025年 8月9日(土) 18:00~21:00
■場所 新居浜市 登り道サンロード、銅夢市場駐車場
■問い 認定NPO法人 さしあげプロジェクト 0897-37-1666
※夜市についての協賛金募集中 (1口3,000円) 詳細は さしあげプロジェクト まで
フリーペーパーHoo-JA! 2025年7月12日号 Vol.501 掲載