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クラシックバレエで世界へ羽ばたく

バレエコンクール YOUTH AMERICA GRAND PRIX ファイナル大会 出場 菊池 琉花 きくち るか さん

 クラシックバレエで世界を目指す15歳。昨年開催された日本最大級のクラシックバレエコンクール『YOUTH GRAND PRIX』のシニア部門にて、女性としては四国で初めてのTOP12(女性シニア部門の上位12名)。日本予選を突破し、アメリカで開催されるファイナル大会への切符を手にした。クラシックバレエを本格的に始めて5年。進化が止まらない琉花さんにインタビュー。

スラッと長い手足に、穏やかな雰囲気の菊池琉花さん。夢は世界で活躍するプロのバレリーナだ。

舞花バレエスタジオにて、クラシックバレエを本格的に始めて5年。最初はなかなか結果が残せず悔しい思いもたくさんしてきたが、中学進学と同じ頃から徐々に才能が開花。数々のコンクールで結果がついてきた。琉花さんは元々関節が硬く、恵まれた骨格を持っていたわけではない。『ターンアウト』という足関節・股関節を開く動きが苦手だが、毎日のストレッチで少しずつ克服している。苦手を補うため日々練習を続けてきた、努力のたまもの。

そして昨年10月に開催された日本最大級のクラシックバレエコンクール『YOUTH GRAND PRIX』(ユースグランプリ)のシニア部門に初めて出場。シニア部門の参加対象は15歳~20歳。20歳と15歳の経験と表現力の差は歴然。そこに15歳の琉花さんは挑まなければならなかった。首や肩の角度、指先の所作まで細かい意識が表現力につながってくる。会場が変わっても、いつも通りの演技ができるようにと、毎日の練習で身体に覚え込ませて迎えた本番当日。コンクールでの予選大会は、参加者のほとんどが留学やプロを目指す人ばかり。日本予選はグループ別に分かれて演技を披露。そこから勝ち進み、ソロヴァリエーションを審査される。当日の会場全体がピリピリとした空気の中でも穏やかな琉花さん。こわばることなく、落ち着いて演技を披露することができた。

審査結果は後日、YouTubeにて配信。琉花さんはTOP12という狭き門をくぐり抜けた。女性でのTOP12は、四国で初めての偉業。
「いい演技ができた自信はありましたが、TOP12に選出されたことに驚きの方が大きかったです」と琉花さん。

この予選突破に伴い、アメリカ・フロリダ州にて行われるファイナル大会の出場権利を獲得。出場者の中から留学できる権利のオファーが海外バレエ学校からきており、年間フルスカラシップ(授業料免除)にて9月からの留学が決定している。

琉花さんの強みはどんな環境にも動じないメンタルの強さ。バレエスタジオでプロを目指す育成コースでは、技術以外にもメンタルや礼儀などの指導も行っている。そんな日々の積み重ねのおかげか、過去にコンクールのスカラシップでチェコに1カ月の短期留学に行った時にも、メンタルの強さが現れた。ライバル意識を強く持つ生徒が多い、厳しいバレエ留学の世界。そんな中、他国の留学生から鋭い視線を向けられながらも、臆することなくひたすらバレエと真剣に向き合っていた。琉花さんは何よりも、「海外バレリーナの表現力の違いやバレエの文化に触れ、感銘を受ける方が強かった」と、とにかく勉強熱心。

バレエの魅力はと聞くと、「観客の前で踊り、たくさんの方から拍手をいただけることが本当に嬉しい」と、笑顔で話す琉花さん。留学前の7月31日には、所属する舞花バレエスタジオの発表会が開催される予定。時には可愛らしく、時には壮大に、身体ひとつで表現するバレエの世界。新居浜から世界へ羽ばたく琉花さんの挑戦は、始まったばかりだ。

フリーペーパーHoo-JA! 2022年3月12日号(Vol.421)掲載

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