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市民インタビュー

桜の園に鯉が泳ぐ。垣生山の絶景

垣生山よもだ会 はぶやまよもだかいさん

山頂の桜が見頃を迎える新居浜市の垣生山。その垣生山の整備をボランティアで行う団体が『垣生山よもだ会』。垣生山に思い入れのあるメンバーが毎週集まり、遊歩道の管理や植栽などを行う。「登る人を楽しませたい」と30年以上に渡り活動を受け継いでいる。会のメンバーで、垣生公民館館長でもある髙尾さんに聞く、垣生山への想い。

桜が咲き乱れ、鯉のぼりが泳ぎ、天気が良ければしまなみ海道まで一望できる絶景ポイント・垣生山。昔は果樹園があり、その間を子どもたちが駆け回り、手伝いとして、家事用の薪を拾いに行ったりと、地元の方には生活になくてはならない山だった。しかし、昭和30年代の高度成長期、LPガスの普及とともに山に登って薪を取る必要もなくなり、徐々に人が立ち入らなくなっていった。そこから約30年、ほぼ手つかずの山となってしまった。
昭和に生まれ、垣生山を駆け回っていた当時の少年たちが「自分たちが遊んだ垣生山で、今の子どもたちを遊ばせてあげたい」と立ち上がった。地元住民や学校、団体、地域住民ら約150名が集まり、昭和63年から垣生山再生が始まった。平成元年に登山道などの整備が完了。平成2年に「取り戻した美しい垣生山を守ろう」と、ボランティア団体『垣生山よもだ会』が結成された。設立当時は約40名ほどが集まり、桜の植林や、登山道の管理など、登った人が楽しめるように試行錯誤しながら活動を続けてきた。
よもだ会のメンバーは現在12名。最高齢はなんと83歳。年齢を感じさせない元気で明るいメンバーが毎週火曜日に垣生山へ登って、チェーンソーや草刈機を扱い、山を整備する。メンバーは元漁師や元消防団員、会社員だった方など経歴や年齢もバラバラ。取材時は山頂に掲げる鯉のぼりの支柱を設置中。安全に固定する時には、ロープ使いのプロである元漁師の技術が光るが、「(太鼓台の)かき棒の縛り方じゃろが」と、ほかのメンバーから声がかかり、作業中も笑い声が絶えない。
「よもだ」は、「いいかげん」などマイナスなイメージで使われがちだが、ここでは真逆。「堅苦しくなく建設的に意見を言い合おう」と命名された。まさにその名のごとく「垣生山に登った人を楽しませるためにできることはないか」と、毎月開催するミーティングで意見を出し合って進化を続けている。
2月には今までの活動が評価され、イオン環境財団が制定する『第31回イオン環境活動助成先』にも選ばれた。これにより軽量化、そして環境に配慮した山を整備する機材が導入され、今後の活動にも力が入る。
「地域の憩いの場、垣生山を守る『よもだ会』の活動は、次の世代にも引き継いでいかなければならない。メンバー随時募集中なので、垣生地区に住む方、垣生に思い入れのある方はぜひ公民館まで」と髙尾さん。
そんなよもだ会が一押しの季節が到来する。満開の桜、その空気をまとって泳ぐ鯉のぼり、山頂の東屋周辺には地元小学生が植えた色とりどりのチューリップ、そして四国山地から瀬戸内海まで見渡せる絶景。この時期ならではの垣生山に登って、春のひとときを楽しんで。

垣生山へのアクセス

登山の方は垣生公民館に駐車可能
公民館からはルートの要所に案内板あり
公民館から山頂まで徒歩約20〜25分
■問い 垣生公民館 0897-45-0024

フリーペーパーHoo-JA! 2022年3月26日号(Vol.422)掲載

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