新居浜暮らしブログ
2019.02.01
まち
この記事の「ええね!」
日暮別邸
【OB】篠原 淳史
日暮別邸。
1905年、別子銅山の煙害問題から、製錬の拠点を新居浜の沖合 四阪島に移した翌年、住友家 15代当主 住友友純別邸として建てられた迎賓洋館です。
四阪島製錬所の職員が、日が暮れるまでここで仕事に励んでいたことから日暮別邸と呼ばれるようになったそうですが・・・・・、 当時から、残業を厭わず、仕事に邁進してたんですね!笑
1973年の銅山閉山後、1988年には四阪島も無人島となる中、建設後 110年以上が経過する日暮別邸の老朽化も進んだことから、昨秋、住友グループ20社により新居浜 星越の高台に移築されたものです。
邸内には、煙害と正面から向き合い克服してきた歴史が真摯に紹介されており、別子銅山の発展と煙害の克服が両立されたからこそ、今の新居浜があることを改めて感じると共に、煙害克服の証として、ここに日暮別邸が移築されたことの大きな意義を感じることができました。
別子銅山産業遺跡の最後のピースが揃ったという想いも強く、ここで改めて一つ一つの産業遺跡と、リアルなドラマとしての歴史、それぞれに込められた想いを繋ぎ、「別子銅山物語」の壮大なストーリーを、新居浜市として描いていきたいですね!
高台の展望台からは、沿岸の工場群越しに、日暮別邸があった四阪島が遠望できます(この日は雨模様で、残念ながら霞んでいましたが・・・・・)。ストーリーの一幕として、今は上陸が認められていない四阪島の地に立ち、島の声を聴いてみたい・・・・・、そんな夢のような時間も実現できればいいですね!
山側には、別子山系を背景に、以前、ご紹介した金子山の紅葉のコントラスト!
別子山から四阪島まで、山から海まで、歴史の流れ、産業の流れ、自然の流れ、すべてが一体となって美しい新居浜が大好きだなぁ!