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2019.06.03

まち

この記事の「ええね!」

「小女郎たぬきがやって来た!」

広瀬 香織

「小女郎たぬきがやって来た!」

新居浜市には「たぬき伝説」が沢山あります。その中でも有名なのが、一宮神社の小女郎たぬき伝説です。一宮神社の小女郎たぬき伝説とは、このようなお話です。昔、立川の奥の小女郎谷に一匹のメスのタヌキがいて、夕方になると美しい娘に化けるので、人々は小女郎狸と呼んでいた。小女郎狸は神通力をもっており、一宮神社の神さまに見込まれて、神様のお使いとなっていたが、一人の漁師が初鯛を奉納した際、楠の木のほこらにいた小女郎狸は、神主のいない間に取って食べてしまった。夕方になって神主が知り、たいへん立腹して、「鯛など盗むような奴は神のお使いの資格がないから、一宮の森から追放する。」と言われ、追い出されてしまったのです。困った小女郎狸は、慈眼寺の和尚に化け「大阪に行きたいのだが、この船に便乗させてほしい。」と船頭にのせてもらいました。しかし、何日もの船旅で、腹のへった小女郎狸は、積荷の鯛をごちそうになり、船頭に正体を見破られてしまうのです。そこで小女郎狸はおわびをし「罪ほろぼしに、黄金の茶釜に化けて損を取り返します。」と言って、茶釜に化けて、古道具屋に高く買ってもらったのです。道具屋は、金の茶釜を大切にしていたが、ある日、よく見ようと、縁側に茶釜を出したときに、庭の隅に茶釜を落としてしまいました。小女郎は、日の暮れるのを待って、今度は、きれいな娘に化けて庭から抜け出し、大阪の町を道頓堀、千日前と歩いた。道行く人は、「なんて、きれいな嬢さんだ!」と立ち止まり、振り返って見るので、気をよくした小女郎は、友達のいる、しのだの森を訪ね、長くその森に住むことになった。という伝説だそうです。その他にも、垣生の塩売りさんを化かす原のタヌキの伝説、天神の木・相撲とりタヌキ伝説などなど、沢山の伝説が新居浜市にあります。

今回の新居浜子ども食堂中村松木店には「小女郎たぬき保存会」の皆様がおいで下さり、新居浜市のたぬき伝説にちなんだ手作りの紙芝居を2話、また小女郎狸のゆるキャラである「こじょろ」ちゃんと一緒にたぬき音頭を教えてもらったり、楽しいひと時を過ごしました。食事中には、たぬきに関する子どもたちからの質問に対して、非常に詳しくお答え頂きました。一例を挙げると「たぬきときつねでは、どちらが化けるのが上手なのですか?」この質問に対して、保存会のメンバーからのお答えは「たぬきの方が愛嬌のある化け方や化かし方をする。きつねは人間を騙して殺してしまうこともある。」とのこと。たぬき顔の私としては、やっぱりたぬきの方が可愛いなぁと思ってしまいました!たぬきは「他をぬく」と言われ、昔から縁起が良いと親しまれてきました。そんなタヌキが新居浜には沢山いて、人々に愛され、伝説にもなり、今も語り継がれていることを思うと、何だか心が温かくなりました。今回、素晴らしいご奉仕をして下さいました「小女郎たぬき保存会」の皆様に、新居浜子ども食堂中村松木店からささやかですが、感謝状を手渡させて頂きました。新居浜市の「小女郎たぬき」が全国に広まってゆきますように!

 

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