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2019.09.02

まち

この記事の「ええね!」

ニイハマ写真部 『まち歩き撮影会』 〜日暮別邸記念館〜 振り返り④

藤田 惠

『ニイハマ写真部 まち歩き撮影会』〜日暮別邸記念館〜(7月27日土曜日 開催)

振り返り①
振り返り②
振り返り③

のつづきです。

さてそれでは、日暮別邸記念館館内にお邪魔しましょう。



まず、この日暮別邸の移築工事についてですが、

解体と保存に向けた綿密な調査から始まり、
“取解き工事”という手法で進められました。
取解きとは、仕組みを解明しながら、部材を一つひとつ番号をつけて、
どこに何があったかを記録して、外していく手法で、
移築先で使えるかどうかを確認しながら、
およそ1万点の内装部材を約3ヶ月かけて運搬し、
可能な限り、忠実に元どおりに復元したそうです。

▼取解き工事についての説明▼

 

 


通常は撮影禁止の館内ですが、
この日は、特別に1階の撮影許可をいただくことができました。
本当にありがとうございました。

さらに嬉しかったのが、館長さんが直々に館内と展望台の案内をして下さった事です。
丁寧にご対応くださいましたこと重ねてお礼申し上げます。

この日限りということで、参加されたみなさんも撮影に熱が入っている様子でした。

 

 

それでは、特別に許可をいただいて撮影した写真とともに、
館内を(ごく一部ですが)ご紹介いたします♪
シンプルな中に、優れたデザインや、こだわり抜かれた技術がたっぷり詰まった館内です。

まず玄関入ると早速素敵な照明が!

この照明は、日暮別邸を設計した野口孫市さんのデザインだそうです。

 

そしてこちらが応接室です。じゃーーん

↑この暖炉の石に注目!↑
この暖炉の石は大島石です。
なんと!奥行きのあるしっかりした石が埋め込まれているそうです。
取解きにより、移築後も石の並びは変わっていません。

階段下にある、暖炉を囲む英国風の小さな団欒スペースをイングルヌックというそうです。

可愛いスペースですね〜〜。

床板は栂の柾目を使用しています。

取解き工事により、板の並び順も四阪島にあった時と同じです。
なので、床の傷もちゃんと繋がってますね。すごい〜〜。

階段親柱の紋様も素敵なんですよ。

果実の断面のような洒落た紋様です。
当時流行していたアーツ・アンド・クラフツのデザイン様式を取り入れたと言われているそうです。
サンルームのテーブルにもよく似た文様が。

これは食堂の天井です。

杉材を組んだ格天井は、
車知継(しゃちつぎ)という伝統技法で作られています。
枡の中心には竹材が使われています。
簡素ながらも重厚で繊細なつくりです。
こちらも取り解き工事で復元したものだそうです。
想像しただけで気の遠くなる作業ですね。

この腰壁は杉皮です。

こちらも取解き復元されたものです。
非常に薄い材なので、取解き工事はかなりのご苦労があったようです。

 

そしてここがサンルーム。
サンルームって一般的には南向のイメージですが、ここは北向き。
それはなぜかというと、
煙害問題を見守るという目的で、
製錬所がよく見えるように建てられたので北向きなのです。


まだまだ紹介したいデザインや技術がたくさんありますが、
今日はこのへんにしておきましょう。

ぜひ、現地で、実物を見ていただきたいです。
なんと入場は無料ですよ!

【公式】Hello! NEW 新居浜Instagram←こちらに参加された方の写真がリポストされていますので、是非ご覧ください。

1階の撮影を楽しんだあとは、2階の展示室の見学をして、展望台に向かいました。

つづく。

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