お問い合わせ

こちらも
オススメ

市民インタビュー

自給自足生活に憧れて、大島で生活

離島の自然と共に生きる 実兼 よしひろ  じつかね よしひろ (新居浜市)さん

憧れた人もいるであろう、「自給自足」の生活。そんな生活を実践すべく、準備を進めている実兼よしひろさん。場所は新居浜・大島、ジャックのパン屋跡。そこで自給自足の生活を送りながら、ピザやコーヒー作り体験などができるお店を昨年末にスタートさせたばかり。そんな実兼さんに、大島に移住して10カ月の現状をインタビュー。

昔からエネルギー問題に興味があり、環境に配慮した自給自足の生活に憧れを持っていた実兼さん。今暮らしているのは、新居浜・黒島港から市営渡海船で15分の離島・大島。昨年までジャックのパン屋があった場所だ。
ジャックがヨーロッパに帰国するにあたり、住んでいた家、畑、そしてパンを焼いていた窯も引き継いだ。

実兼さんは広島県出身。魚釣りが好きで、山口県の海に近い場所で暮らしていたが、仕事で新居浜勤務となり、6年前に新居浜へ。趣味の釣りで何度も大島に足を運んで、「釣りをしながら憧れの自給自足の生活ができるのでは?」と考えていた。そんな折、『ジャックが大島を離れ帰国する』という情報が。仕事を退職し、ジャック手作りの立派な焼き窯と、すべてをそのまま譲り受け、昨年春に大島での生活をスタートさせた。

移住生活を始め、無農薬で育てた野菜、島で捕獲するイノシシ肉、そして何より立派な焼き窯があるからと、ピザやクッキー作りを体験できるお店を昨年末に開業。また、実兼さんが持つ『家庭焙煎コーヒーインストラクター』の資格を活かし『煎りたてコーヒー講座』も開講。ほかにも、炭火焼体験や自然探索など、ゆったりと流れる島時間を感じながら、さまざまな体験もできる。

今の自給自足率は7割程度。日中は自然農法で作る畑を自ら開墾したり、建屋を修繕したり…。テレビや電子レンジは約30年前に手放し、パソコン、スマホ以外の電化製品をほとんど使わない生活を送る。

「毎日のんびり暮らしながら畑作業をしたり、ピザを焼いたり。ゆったりしているようで、あっという間に1日が過ぎる」と、充実した毎日を送る。中でも力を入れているのが『電気をどう作って、どう貯めるか』。太陽光発電など、環境に配慮した発電技術はあるものの、「もっと手軽にできないか」とたどり着いたのが『竹炭電池』。実兼さんの手入れする畑の周辺は放置竹林だらけ。伐採した竹林の活用を、情報を集めながら試行錯誤している真っ最中。自給自足やエネルギーに関する情報源はSNSで繋がった人たち。皆、実兼さんと同じように自然環境と向き合いながら生活している人ばかり。「個性的で、ユニークな人が多くておもしろい」と、人との交流も大事にしている。

移住して10カ月、畑の開墾は進んでいるが、「やってもやってもまだまだ挑戦したいことばかり」と実兼さん。今後は「一緒に自給自足を楽しめる仲間がほしい」という。この先ずっと大島で生活をしていきたいからこそ、お互い支え合える、同じ考えを持つ仲間が近くにいると「より離島生活も楽しいだろうな」と夢見ている。大島での自給自足生活に興味がある方、そして、非日常を体験したいという人は一度、大島を訪れてみてはいかが。

フリーペーパーHoo-JA! 2024年1月27日号(Vol.466)掲載

写真は大島特産白いも、自家製にんじん、イノシシ肉ソーセージなどを使ったピザ

一覧へもどる

PAGETOP

お問い合わせ

新居浜市に関するご質問にお答えします。資料送付のご依頼にも対応いたします。
WEBサイト、またはお電話にて、お気軽にお問い合わせください。

新居浜市 企画部 シティプロモーション推進課

tel. 0897-65-1251

受付時間:月~金 8:30~17:15

フォームから問い合わせる

PAGE TOP