元タカラジェンヌ 初の地元凱旋公演

2021年まで18年間、宝塚歌劇団に在籍していた花音舞さん。中学生まで新居浜で暮らし、宝塚を目指して声楽やバレエのレッスンに通う日々を過ごしていたという。11月19日に新居浜市市民文化センターで開催の「瀬戸フィルハーモニー アニメシンフォニーコンサート」に出演。宝塚入団以来、地元・新居浜に初めての凱旋となる花音舞さんにインタビュー。

「宝塚歌劇団での自分の夢はすべて叶った」と、昨年9月26日に退団した花音舞さん。中学生まで新居浜で暮らし、中学卒業と同時に宝塚音楽学校に入学。
そこから宝塚歌劇団宙組の娘役として18年間、華々しい舞台に立ち続けた。

幼い頃から歌や踊りが大好きで、テレビを見てはアイドルのマネをしてみたり…。現在と変わらず、明るく活発な少女時代を新居浜で過ごしていた。3歳からクラシックバレエ、5歳からピアノ、そして小学5年生からは声楽も習いはじめ、学校以外はほとんど習い事の毎日。すべては幼児期に観た『宝塚歌劇団のキラキラとした舞台』に魅了されたことが始まりだったと振り返る。ケーブルテレビのインタビューで「大きくなったら宝塚になりたい」と答える幼児期の映像も残っているという。そんな夢を叶えるために、友だちと遊びたい思いと葛藤しながらレッスンに励む学生時代を送った。何度も心が折れそうになりながらも、「年に１回の発表会で観客から拍手をもらえることが嬉しくて、またがんばろうと思えた」と花音さん。
受験は１回だけと心に決め、悔いのないように練習を重ね、中学3年生の時に宝塚音楽学校を受験。見事一度目の受験で合格を果たし、17歳で宝塚歌劇団へ入団、宙組 娘役として最前線で活躍し続けた。花音さんが入団前から夢だった役どころがある。それは『エトワール』。フィナーレ演出のトップバッターとして登場し、一人で歌を披露する。エトワールは歌唱力が特に秀でた人のみが与えられる重要な役。
花音さんは2020年に2度目のエトワールを担った時、「宝塚
歌劇団での夢はすべて叶った」と引退を決意した。
退団後はソロコンサートや芸能プロダクションのボイストレーナーとしても活躍。中でも「今年5月に北海道・札幌ドームで、プロ野球試合前の国歌独唱は一番の思い出」

360度視線を集めながら、たった一人で国歌を歌う。緊張もあったが、やはり自分は歌が好きだと改めて感じることができたという。
現在は大好きな歌手活動と並行して、タカラジェンヌを目指す若者の育成にも情熱を注ぎ、松山市のミュージカルアカデミー『トリニティー』で、宝塚受験対策コースの代表講師として指導も行う。
来年1月28日には、新居浜でトリニティーの生徒と花音さんのトーク＆ライブも開催予定。「夢は見るものではなく、叶えるもの」この想いを胸に、数々の夢を掴んできたという花音さん。
「これからはこの想いを若い世代につなぎ、夢に向かうサポートをしていきたい」
宝塚入団以来、初の新居浜凱旋公演となるのが、11月19日開催の『瀬戸フィル アニメシンフォニーコンサート』。スタジオジブリが手がけた名曲の数々を、さまざまな歌手が瀬戸内フィルハーモニー交響楽団のフルオーケストラで歌う。『となりのトトロ』を歌う井上あずみさんも出演。

「生まれ育った新居浜の地で歌を披露できることが何よりも嬉しい」と花音さん。
『アニメシンフォニーコンサート』は、子どもも大人もお馴染みの曲ばかり。家族みんなで、花音さんの歌声を聴きにいこう。

https://www.instagram.com/mai_kanon_official/

瀬戸フィル アニメシンフォニーコンサート
■日時　2022年11月19日（土）14:00〜 （13:00開場）
■会場　新居浜市市民文化センター 大ホール
■料金　2,500円 ※全席自由
■問い　瀬戸フィル事務局 087-822-5540

花音舞 チャリティーアフタヌーンコンサート
■日時　2023年 1月14日（土）12:00〜
■会場　リーガロイヤルホテル新居浜
■料金　10,000円（食事付）
■問い　0897-46-1414 （井田）

花音舞 ミニライブ ＆ トークショー
■日時　2023年 1月28日（土）15:00〜
■会場　新居浜ウイメンズプラザ
■料金　一般　2,500円 （当日3,000円）
中学生以下　 1,500円 （当日2,000円）
■問い　090-2823-1230 （アベ）

フリーペーパーHOO-JA! 2022年10月8日号掲載