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市民インタビュー

白と黒の美しさを描く水墨絵師

水墨絵師  松木 墨善(新居浜市出身)まつぎ ぼくぜんさん

 新居浜で水墨画に出会い、白黒の濃淡で描く世界に魅了された松木墨善さん。現在は東京を中心に日本全国、そして世界へ活動の幅を広げている。今年で水墨絵師25周年となる記念に、12月23日〜25日、あかがねミュージアムで記念展を開催。古典的なモチーフの作品から現代アートのような作品までが並ぶ。

墨一色だけで、濃淡や明暗を表現して描いていく水墨画。西洋画と異なり、白黒のみにも関わらず、色彩を感じる不思議な世界。墨を使った線だけでなく、ぼかしなどの表現で幾重にも重ねたような奥行きも感じられる。中国が国画とする水墨画だが、鎌倉時代に日本に伝わってきたとされ、室町時代の雪舟の登場により、日本らしい文化として発展を遂げてきた。松木墨善さんは、10代の頃に水墨画と出会い、白黒の世界に魅了され、水墨絵師として活躍している。

墨善さんは新居浜市出身。幼い頃から絵を描くことが好きで、油絵作品を作って祖父にプレゼントすることもあったという。
そんな絵画好きの墨善さんを見た祖父が「絵を学ばせてあげたい」と、絵の先生を紹介してくれた。油絵を描いていた墨善さんは、西洋画を学べると思って訪れてみると、それが水墨画だった。

「祖父にとっては油絵と水墨画、どちらにせよ、絵が学べると思ったんでしょうね」と笑う。せっかく大好きな祖父が紹介してくれたんだから、1年間は通ってみようと、水墨画教室に通い始めた。すると、水墨画を学んでいるうちに、白と黒の濃淡で表現する美しさにどんどん魅了されていった。水墨画協会の展示会などに出展もするようになり、来場者から「すごくいい作品」と評価されることが嬉しくて、水墨絵師の道を進むことを決めた。現在は新居浜から東京へ拠点を変えて活躍中。さらに来年は海外での個展も開催準備も進めている。

水墨画には『席画』という文化がある。会合の席において、花鳥風月や龍など、その場で客がオーダーした絵を即席で描く。

「イベントや介護施設で席画を披露すると、みんな本当に喜んでくれる。それが水墨画の魅力のひとつ」という。色を重ねて時間をかけて仕上げていく西洋画と異なり、筆1本で描く水墨画も味わいを感じられる。

また、東京で開催されるデザインフェスタには毎年出展。そこではライブアートとして、大きな壁のキャンバスに水墨画を描いている。「水墨画ってこんなに迫力があるんですね」と、水墨画に馴染みのない人も足を止めてくれる。「そうして水墨画の魅力を広げることも水墨絵師の活動のひとつと思って、描き続けています」と墨善さん。

現在はYouTubeやInstagramなど、SNSで水墨画の魅力を発信中。古典的な作品から、若者の目にも留まるような斬新な作品が投稿されているので、ぜひチェックしてみて。

今年、水墨絵師として25周年を迎えることを記念し、『水墨絵師 松木墨善 25周年記念展』 を12月23日から3日間、あかがねミュージアムで開催。墨善さんが得意とする龍などの空想画から、人気アニメの主人公を描いた作品まで、幅広い世代をワクワクさせてくれる作品が並ぶ。水墨画初心者という人も、きっと白と黒の水墨画の美しさに魅了されることだろう。

水墨絵師 松木墨善 25周年記念展
■会場 新居浜あかがねミュージアム
■日時 12月23日(金)~25日(日) 9:30~17:00
※入場無料

YouTube https://www.youtube.com/@user-lb6qh5gp5d

instagram https://www.instagram.com/bokuzen_matsugi/

※添付の作品写真は 「龍神」2019年

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