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市民インタビュー

女性がオープンに暮らしやすい社会に

四国フェムテック協会 会長    渡邊 由佳 (わたなべ ゆか/新居浜市)さん

今、世界中で話題となっている『フェムテック』という言葉をご存知だろうか。「女性(Female)と技術(Technology)」を組み合わせた造語で、女性特有の健康上の悩みをテクノロジーの力で解決する製品やサービスの意味を持つ。4月9日に設立され、四国フェムテック協会・初代会長に就任した渡邊由佳さんに『フェムテック』について聞いた。き馴染みのない人も多いかもしれないが、今、日本のみならず世界中で注目されているジャンル『フェムテック』。子宮ケアや妊娠出産など女性の健康上の悩みを解決するための製品やサービスのことを指すが、その経済効果の大きさが世界で注目されている。世界の市場規模はなんと6兆円ともいわれ、経済や政治をも動かすほどになっている。しかし、女性特有の悩みという特性上、デリケートな話にもなるため、男性のみならず、女性間で話すことすらタブーな空気感がある。首都圏では少しずつ大型イベントの開催もされているが、四国ではまだまだ認知度が低いのが現実だ。

女性に向けた製品やサービスではあるものの、フェムテックは女性だけのものではない。今や女性従業員がいない会社は少なくなり、女性への理解や配慮をより深めていかなければならない時代。例えば、福利厚生のひとつに『生理休暇』を設ける企業もある。しかし、制度はあるにも関わらず、「上司が男性だから申請しづらい」と、利用しない人も多い。男性が理解することでこういった制度を利用しやすくなり、それによって女性従業員のパフォーマンスが上がれば、企業はより発展していくという好循環にも繋がる。男性が女性を理解することで、企業も大きく変わっていく。

四国にもフェムテックの拠点をと、2025年4月9日の「子宮の日」に『四国フェムテック協会』を設立。これに先立ち、3月にイオンモール新居浜で『第1回フェムテックDAY in新居浜』を開催。親子で生理について学んだり、専門家のトークセッションや生理痛体験など、今までクローズにされていたテーマをオープンイベントとして扱った。ブース内に恥ずかしくて入れないという人も少なからずいたが、大勢の男性もイベントに参加し、擬似生理痛などを体験した。「フェムテックに関心がある人は多い。けれど、その輪の中に入っていけない人が多いのも今の現状。こうしたイベントを通してフェムテックがこの四国にも浸透し、女性がオープンに暮らしやすい社会になってほしい」と渡邊会長。実際にイベント内でフェムケアに関する商品販売ブースも設け、さまざまな商品が並んだ。今では技術の発展により、身体にいい商品やサービスがたくさん開発されている。しかし口外しにくい話だからこそ、相談ができず、最新の商品やサービスが広まりにくいことも事実。そういった情報発信の場としても、「今後につなげられる良いイベントだった」と振り返る。フェムテックDAY in新居浜での「妊婦体験」

四国フェムテック協会ではこうしたイベント開催に加えて、女性起業家や企業と連携し、四国内のフェムテックへの関心を高める活動をはじめていくという。女性が輝く家庭は円満であるとよく表現されるが、女性が輝く企業や街はより発展する。男性も他人事とは考えず、まずは女性について知ることから始めよう。『女性が住みやすい街』を目指して…。4月9日(子宮の日)に「四国フェムテック協会」 設立記者会見

 

フリーペーパーHoo-JA! 2025年4月19日号

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